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運動を始めるきっかけには最適→「脳を鍛えるには運動しかない」(065)

運動すると頭が良くなる、学生も荒れなくなる、精神疾患も治る、

老化も止めるなどなど、「万病に効く薬」としての運動を説いた本です。

 

読みどころはなんといっても第1章。

授業開始前(0時間目)に「毎朝」「体育」を導入したら生徒の成績が上がった

という学校の話が出てきます。

 

きっかけ

かつてサッカー、バスケなどの普通の体育をやっていて、

長距離走をやらしたとき、サボってるように見える子(運動が苦手な人)が

実は大変な高強度で運動していたこと(強度は心拍計で計りました)。

 

「通常の体育」を、毎日有酸素運動を各自のペースでやる「体育」に切り替えたところ

学力が上がる、生徒の自己肯定感が上がる、学校が荒れなくなるなど

劇的な成果がでました。

 

メカニズム

その流れで第2章の「学習」が解説されてますが、

高強度(最大心拍の80〜90%)の有酸素運動をしたあとに勉強をすると

勉強の効率が飛躍的にあがる、と。

 

脳細胞の生成が増えてシナプスが…などと

説明されてますが、そこを正確に理解する本ではないので割愛。

(生まれた脳細胞が消える前に、記憶回路として定着するので

 学習内容の定着に繋がるという話です)

 

運動の啓発本ですね

運動が健康にいい、という話ならうんざりするほど聞いてますが

「運動すると頭が良くなる」と言われると話は別です。

成績があがるなら、仕事がうまくいくなら、鬱が治るならと

現世利益をこれだけ見せつけられると、少しは運動しようという気になります。

 

自己啓発ならぬ運動啓発本として大変優秀な一冊です。

 

気になるトレーニング内容

「やればやるほど効果がある」というのが本音だそうで、

「毎日」「有酸素運動を45〜60分」「集2〜3回はインターバルトレ」で

理想のトレーニング量を紹介してます。

 

ハードルは高いですが安心して。

やらないよりは(出来る範囲で)やる方がいいし、

過去に運動をしていた人なら、そうでない人より効果が出やすい。

 

昔、部活をしていた人など、この本に興味を持ちそうな人なら

普通の人より効果が出やすいようです。

 

脳を鍛えるには運動しかない!  最新科学でわかった脳細胞の増やし方

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

  • 作者: ジョン J.レイティ,エリックヘイガーマン,John J. Ratey,Eric Hagerman,野中香方子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2009/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 31人 クリック: 757回
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出版当時に話題になってましたし、

スポーツ・トレーニング関係のトピックでは参考文献に入っている率が高いので、

知ってる人は多いと思います。

 

前書きからして正確な脳科学的説明ばかりで、決して読みやすい本ではないですが、

読む値打ちは十分にあると思います。

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

 

 角度を変えて同じトピックを理詰めで説明して、

「読者がやりたいけど出来てない方向」に向けて説き伏せていく。

昔はやった「禁煙セラピー」に感じがしています。